2018年12月12日水曜日

こうじ水


「こうじ水」

名医の太鼓判という番組で紹介されたそうです。

冬場は特に糀が売れる時期なんですが
それにもまして
新規のお客様が多いな・・・と感じていたこの頃。

こりゃなんかあったな!

と思っていたら

お客様から教えて頂きました。

「こうじ水」がテレビで紹介されたと。

以前から
米糀を水に数時間浸して
その水を飲むといい、と
どこかで紹介されているという話は聞いていました。

ネットで検索しても
まぁ、数多くの
こうじ水の情報が出てきます。

東京にいるころは
それはそれはテレビっ子だったのですが

地元に戻ってから6年
テレビを見る習慣が全くと言っていいほどなくなってしまい

世間とのつながりが保てなくなってきてしまって
後追いで、動画で色んなものを見る癖がついてしまい

更にテレビから離れてしまっていたこの頃。

そんなことも手伝あって
まぁ、テレビが云々の前に

アンテナが死んでおりました。

ソフトバンク上場のCMばりに(意識してTⅤ付けたらやってた)
常にアンテナは立てておく必要があります。ピカーンです。

糀に携わる事くらいは
常に知っておく必要があります。


と、いう事で
あたしも糀や店主として
こうじ水を試してみる事にしました。

水に対して、糀の量は適当でいいだろうと思います。
1ℓに100gの米糀を
お茶のパックに入れて投入。
ネットで検索したものによると
「冷蔵庫で8時間置いておく」
と書いてあるものが多かったのですが

常温で置いておいた方が、いいと思うんだよなー。

だって、糀菌は寒いところでは動きが鈍くなるはずなんです。
0度以下になると寒すぎて活動停止
冷蔵だと6度~8度くらい。
なので菌が完全に動きを止めるわけじゃないけど・・・
まだ常温の方が菌が活動しやすいと思ったわけです。

なので、常温で一晩置きました。

そして、朝飲んでみました。

水はよく飲む方なので
ただの水よりこの「こうじ水」の方がいいのであれば
切り替えてみようかな。

飲んだ感想としては

「うん。糀の味ほんのりするね。」

です。

あたしは、自分で作る米糀が
仕上がるたびに
糀の米粒を噛んで味を確かめたりするので

誰よりも、糀の直接的な味は知っています。

「うーん。まずいものではない」
「糀だね。糀の味だね。」

嫌な感じは、もともとの”慣れ”もあって
とくにはしませんが、逆に言えば

「特においしいものではない」

とも言えます。

そもそもこの
こうじ水

何がそんなにいいの。

って事なんですが

とにかく便秘に効く!

らしい。


効能としてはその他の糀が材料になったものと基本的には同じです。

なので「ですよねー」ってなりました。

とにかく簡単だ!ってのが私の感想です。
あとカロリーなんかもほとんど気にしなくていいですしね。

甘酒であろうが
塩糀
醤油糀
味噌

なんでもそうですが
糀を使えば、こうじ水でいう
その効能はあります。

腸内環境整えるとか
ダイエットにいいとか
肌・髪・目にいいとか云々・・・・。

ただ、こうじ水は
糀を水に漬けるだけなので本当に簡単です。
これが最大の魅力だと思います。

ただでも簡単であるが故に

「別に特別おいしいものではない気がする」

っていうマイナス面も出てきます。

それは、使いたい方
消費者の利点で選んでもらえばいいものだと思います。
あたしも普段飲んでいるミネラルウォーターを
このこうじ水に変えて飲み続けてみようと思います。



今度は
糀を買い求められたお客さんが

「トマト糀って言うのがいいんだって!テレビで言ってたのよ!」

と言ってました。

トマトジュースに糀を合わせておいて置き
それをパスタソースにするとおいしいんだと紹介されていたそうです。


色んなニュアンスで紹介されるもんだなーと感心しているんですが


本当に
本当に
本当に知ってもらいたいのは


「糀の持つ特徴」


です。


もうこの一言に尽きるのですが

「素材の味を引き出す」

これが
糀が持つ最大の特徴です。


なので、
トマトの味も引き立てます。

「トマトがいい」のではなく
「トマトにもいい」です。

更にひと手間、糀でおいしくした醤油
すなわち「醤油糀」なのですが

トマトと相性抜群です。もう半端なく相性いいです(経験上)。
キュウリもすごくおいしくなります。
スープなどでも
コンソメだろうが
ポタージュだろうが
加えることで、一緒に入っているものをおいしく引き立ててくれます。


でも、バナナには合いません。

バナナをジュースにして
それに合わせておいしいものは甘酒です。

何を、どうおいしく摂りたいか
によって
糀でできたものを
その素材に合った方法で使うか、になります。


それで言うと

こうじ水で作ったスープなどは
絶対おいしいだろうな、と思います。


ただ、ここで注意が必要なのは

便秘改善などが最大の目的の場合

火を入れて沸騰してしまうと
腸で働く力は、かなり減ってしまうと予想されます。


簡単においしいごはんを作りたい、が最大の目的の場合は
ひき肉を炒める際に、塩コショウではなく塩糀にしてみたり(臭みは消えて肉の甘味が出る)
コンソメスープを作る際に、醤油糀を使えば
コンソメの量は半分で済んだ上に、中に入っている野菜の甘味を引き出してくれたり
「旨味引き出し万能調味料」として使うのがベストです。
火入れはしてしまっているけれど、健康面でのプラスは
余分な調味料を使う必要がないので
減塩などにつながる・・・という利点が得られるとは思います。



でも、そっかー。

と思い知らされました。

そうやって
一つ一つの使い方を

一つ一つ丁寧に伝えると伝わるのかー。と。



塩糀は

「鶏肉が柔らかくなる」

と言って有名になりました。

しかし、その手法で食べる鶏肉の味に
飽きて
もう糀の事は忘れちゃったー

って方もすごく多かったので


あたしはこれまで

「鶏肉が柔らかくなっておいしくなるのは、糀のほんの一つの特徴に過ぎないんです」

って事を伝えようと必死でした。



でも、じゃあよしんば
あんたの言ってることは分かったけどさー

何から始めればいいのよ!!!

っていう
明確なとっかかりも

絶対必要だよなー。

と思い至りました。




ざっくり伝えたいけれど
本質はしっかり突いていたい。
細かーく、あれもこれもと伝えると
難しくとらわれがち。

奥が深いっす、糀。

そして、色んな効果がある為
一つ一つ紐解いているようで
その都度
一つ一つの不思議さにぶち当たることもあり

どうしても複雑なもの
身近ではないもの

と思われがちなんだと思います。



こんなにズボラで
自分の体調管理も
生活環境も
超テキトーな
糀や店主が扱えるものなのだから

超簡単な、
超身近なものである
という事を知ってもらいたいなー。


そして、
この美容と健康を意識して過ごした1年後くらいには

その結果も伴って

皆さんにお伝えする事に
説得力が更に増して伝わりますように!!!!!


日々精進して参ります!!!







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